スーパーマン

『ん??』

「廉は、悩みってある??」


ドクンと心臓が跳ねる。


俺は動揺を隠しきれずにまばたきを二回ほどしてしまった。



鈴は、鋭い。


バカで何も考えてないように見えるけど、実は芯がある考えを持っているのだと思う。




――あぁ、あるよ。


俺は心の中で呟いた。


鈴が言ったことは…、図星だ。


俺は悩みがあるから空を見ているんだ。




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