スーパーマン


鈴も他の女と同じ。


俺を異性としてみていない。


芸能人として見てるんだ。



胸が圧迫されて、苦しくなるのを感じた。


その痛みは呼吸さえ苦しいぐらい。


コンサート中なのに、こんなのあんまりだ。


1人の女のせいで普段と同じようにコンサートができなくなるなんて、あってはいけない。



『ノってるかぁ!?』


気晴らしにそんな風に叫んでみる。


しかし俺の心は小さいうちわから向かってくる視線でいっぱいだった。



< 91 / 252 >

この作品をシェア

pagetop