大切な大切な幼なじみ


「いつでもおいで」


帰ろうとした私に有子先輩は

そんな言葉をかけてくれた。

でも、私の心に余裕は全然なくて

頷きもせずに歩きだした。


学校を出た私の足は自然と

ある場所に向かっていた。

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