大切な大切な幼なじみ
ドアを開けたお父さんは固まっちゃった。
こんなの嫌だよ!
「桜!」
翔太の声も無視して私は病院から逃げ出した・・・。
「・・・桜っ・・・ハァ・・・待て!」
少し走った所で翔太に捕まった。
「翔君・・・お母さん、死んじゃった。私、お母さんに何もしてあげられなかった・・・お母さんは、お父さんの代わりもしてくれてたんだよ・・・なのに!」
ぎゅっ・・・。
翔太に抱き締められた。
「もういい・・・無理するなよ。自分を責めるな。桜は何も悪くない。俺が桜の事、全部受け止めるから!」