白の世界~last love~
あたしはチビ達と安全な生活を送れるし…。
「ねぇ…「湊ちゃん!?起きたのねっ?」
あぁ…ナイスタイミング!鈴原さんっ。
あたしがチビ達を味方につけてから言おうとした時に…。
ちょっとびっくりしてるチビ達&あたしを無視するかのように泣きだした。
「もぉ…心配させないでよぉ…。2…日も起きなかったんだから…ね?」
「はぁ…なんかすいませんでした?」
「ホントよっ!あたしが屋上に行かなかったらあなた死んでたかもしれないのよ!?」
…死んでたって…そんなことはっきり患者に言っていいもんなのかな?
「自分の体を大事にしなさいっ!!」
「はい…」
泣いてる分ちょっと迫力増してない?
まぁあたしが悪いんじゃないのよ?この発作はー。
「自分の体大事にするからお願いがあるんだけど」
「何よ?」
近くにあったティッシュでデカイ音を立てて鼻をかみながら答える。
ババくさ…って思ったのは内緒ね?
「部屋…チビ達の部屋に戻してくれない?」
「はぁ?なんで今いきなり言うのよ?」
近くに都筑健の姿はない。
今がチャンスだ!
「あたしが発作起す原因は都筑健なの。っていうか都筑健が同室になってから発作の回数増えたと思わない?」
「まぁ…そうだけど。関係ないでしょ?そのこととは!」
「あーるーのー!お願いっ!変えて?」
あたしは座ったまま頭を下げた。
「変えるのはいいけど…そしたら健君も一緒に移動よ?」
………
「はぁ!?なんで!!」
大声で文句を言う。
なんで一緒に移動!?
離れたくて言ってんのに!!
「だってこの部屋で一人なんて寂しいでしょうが!!大部屋なら6人入れるから健君の一緒よ?」
< 21 / 28 >

この作品をシェア

pagetop