私こそ光る☆君 ~エレジー編~
それでも言葉の真意が分からず、由依の顔を見るとどこ吹く風。

由依は涼しい顔をして、次はどの店に行こうかとあたりを見回していた。


『ムッ!!

由依にからかわれた』


「プー、クスクスッ……。

カナちゃん、その顔反則っ!!☆」


一人頬を膨らましている私を見て、由依が噴き出す。


『もうっ!!

由依なんか知らないっ!!』


「そんなに怒んないでよ~☆」


『知らないったら知らないっ!!』


なんとなく意地をはってしまう。



「そっか……。

残念だなぁ、せっかくこれからアイスクリームのすっごく美味しいお店に行こうと思ったのになぁ……☆」


えっ?

ちょっと待った。

今、“アイスクリームのすっごく美味しいお店”とか言った?


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