私こそ光る☆君 ~エレジー編~


『ねえ、どこ行くの?』


徒歩数十分。

いい加減、歩くのに嫌気がさしてきた。


『ここ何もないじゃん。

道わかるの?』


ズンズン歩いていくうちに街中からどんどん離れていき、あたりには海しか見えない。






「忘れた……」



えっ、今なんて言った?



『え?』


「行き方、忘れた……」


『ええええぇぇぇぇっ!!

うそぉ~!!』


じゃあ、さっきまでなんであんなにさも自信ありそうに歩いてたわけ?


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