私こそ光る☆君 ~エレジー編~
「疲れた……」


それ、私が言いたいよ……。



『これからどうする?』


「寝る……」


『えっ?

寝るってどこで……』


意外な答えに驚く私をよそに、清龍は海岸の方に歩いていき、地面に腰を下ろして大胆にもそのまま寝転んだ。


『ねえ、砂まみれになっちゃうよ?』


「…………」


ってもう眠ってるじゃんっ!!

寝るの早っ!!


海水浴シーズンにはまだ少し早いせいか、あたりには誰もいない。

ただ、気持ち良さそうに眠る清龍の頬を風が撫で、前髪を揺らしている。


そんな清龍が羨ましくなって、自分も横になってみる。

ひんやりとした風が歩き回ったことで上気した頬に心地よい。


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