私こそ光る☆君 ~エレジー編~
「でも、俺にそんなこと言っていいと思ってんの?
やらないなら、お前の秘密バラすよ?」
ギクッ。
『なっ、何のことかな、ひひっ、秘密って?』
「ぷー、クスクスッ……。
ホント判りやすい性格だな。
めちゃくちゃしどろもどろだし」
ど、どうしよう……。
家族のことまで完全にバレてる気がする。
どうしよう、このまま中途半端でアイドルをやめるのはイヤ。
それに由依に会えなくなっちゃうし……。
そんなの絶対にイヤだ。
『お願い、バラさないで』
「……!!!!//」
急にガバッとつめ寄り、紫水の手をとって嘆願する。
上目遣いで心なしか瞳が潤んでいる。
『どうしてもダメ?』
今にも泣き出しそうな顔で言われてしまっては嫌とは言えない。
「わ、わかった。
言わないから安心しろっ//」