私こそ光る☆君 ~エレジー編~
ドギマギ☆デート with 遥
午後2時30分。
『おまたせ~』
「遅いっ!!」
会った瞬間、超不機嫌。
「ごめん、出るときにバタバタしちゃって……」
『遅刻は遅刻だろ』
謝罪の効果もなく、機嫌は直らぬまま。
もちろん今、私の目の前にいる超不機嫌男とは遥のことである。
『だからごめんって言ってるでしょう?
わざと遅れてきたわけじゃないんだから、そんなに怒らなくてもいいじゃん』
悪気はないと頬をふくらませる私。
「言い訳はいい。
行くぞ」
一人で歩き始める遥。
『あっ、待ってよ!!』
慌てて遥のあとに続く。
もう、置いていかなくたっていいじゃん。
なんて心の中で悪態をついていたその時……?