私こそ光る☆君 ~エレジー編~
『遥、どうしたの?
耳まで真っ赤だよ?』
「なっ、なんでもない。
つか、腕放せよ//」
普段の俺様ぶりはどこへやら。
意外と純情な一面を見せる。
『えっ、別にいいじゃん。
こうしてたらはぐれずに済むし。
私って頭いい!!』
私は自画自賛。
(は……?
コイツ、バカだ…… ←by 遥)
こうも鈍感では千年の恋も冷めるかもしれない。
「ベタベタくっついてると暑苦しいんだよ」
余裕を取り戻し、再び私を冷たく突き放す遥。
何で?
『もう、頑固なんだからッ!!
そんなこと言ってると女の子に嫌われちゃうよ?』
「お前にそんなこと言われる筋合いはない。
お前は知らないだろうが、ウチの事務所の人気ナンバーワンアイドルはこの俺様だからな」
ふんぞり返って得意げに言う遥。
なんか、ムカつく……。
それが負けず嫌い精神に火がついた瞬間だった。