私こそ光る☆君 ~エレジー編~
「チャンスを生かせ」


『えっ……?』


上から降ってきた力強い声。


「エレジー、一緒に成功させようぜ。

せっかく主役もらったんだ。

このチャンス生かさなくてどうする?」


遥の瞳がいたずらっ子のようにキラキラしている。


「それに相手役はなんてったってこの俺様だ。

時間の許すかぎり、いくらでもお前の練習に付き合ってやる。

感謝しろよな」


ドキッと胸がざわめく。

これはいったい何?





「今日はドキドキするようなデートを教えてやるよ」


傲慢に言い放つ遥。

太陽の光に髪がきらめいている。


そんな姿がちょっとだけカッコよく見えたっていうのはナイショの話。

ほんの少し。

本当にちょっとだけだからね?


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