私こそ光る☆君 ~エレジー編~
動くに動けず、その場にしばらく立っていると誰かにトントンと肩を叩かれた。


遥が来てくれた。


そう思って振り向くと、


『きゃーーーっ!!』


と思わず悲鳴をあげてしまう。


こんにちは。

餌食にする人間を見つけてご機嫌麗しいゾンビのお出ましだった。



悲鳴をあげると同時に走り出した。

どっちへ行っていいかわからないなんて言ってる場合じゃない。

パニックに陥る。


実はホラーとかオカルトの類は大の苦手なの!!


闇雲に入りまわったことが裏目に出てしまった。


前にはミイラ。

右には青白い火の玉。

左には血みどろ男爵。

後ろからは足音がする。


鏡のせいでお化けがたくさんいるように見えてしまい、怖さが増幅する。


ジワジワと迫ってくるミイラたち。

後ろから聞こえる足音もかなり近い。


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