私こそ光る☆君 ~エレジー編~
私を見つめる遥の顔は真剣そのもの。
『キャッ……』
遥の手が頭に触れ、奇声を発してしまった。
頭パンクしそう……//
だがパニックを起こしつつある私をよそに、遥は少し顔を離して私を数秒まじまじと見つめた後、満足そうな顔をして再び向かいの席に腰を下ろした。
「やっぱお前の方が似合ってんじゃん」
腕と足両方を組んで座り、遥はこちらを向いて言う。
『へっ……?』
疑問に思い、頭に手をやると自分の髪の他にフサフサの手触りのいい毛の感触。
つかんで引っ張ってみるとそれはスポッと簡単に外れる。
今しがた頭から外したものを目の前に掲げてみると、みやげもの屋に売っていた猫耳カチューシャだった。
遥につけさせたものとは若干デザインが違う。
「本当はお前が欲しかったんだろ、それ」
いや、ちょっと違うんだけどなぁ……。
けれど、“俺様は全部お見通しだ”とばかりに自信たっぷりに言う遥が可笑しくて噴出してしまった。
『ぷっ……。
あはは、ありがと。
大切にするよ』
そう言って、笑いながらそっと頭にカチューシャを戻した。
こうして2日間にわたる、紫水のデート大作戦は幕を閉じたのだった。
『キャッ……』
遥の手が頭に触れ、奇声を発してしまった。
頭パンクしそう……//
だがパニックを起こしつつある私をよそに、遥は少し顔を離して私を数秒まじまじと見つめた後、満足そうな顔をして再び向かいの席に腰を下ろした。
「やっぱお前の方が似合ってんじゃん」
腕と足両方を組んで座り、遥はこちらを向いて言う。
『へっ……?』
疑問に思い、頭に手をやると自分の髪の他にフサフサの手触りのいい毛の感触。
つかんで引っ張ってみるとそれはスポッと簡単に外れる。
今しがた頭から外したものを目の前に掲げてみると、みやげもの屋に売っていた猫耳カチューシャだった。
遥につけさせたものとは若干デザインが違う。
「本当はお前が欲しかったんだろ、それ」
いや、ちょっと違うんだけどなぁ……。
けれど、“俺様は全部お見通しだ”とばかりに自信たっぷりに言う遥が可笑しくて噴出してしまった。
『ぷっ……。
あはは、ありがと。
大切にするよ』
そう言って、笑いながらそっと頭にカチューシャを戻した。
こうして2日間にわたる、紫水のデート大作戦は幕を閉じたのだった。