私こそ光る☆君 ~エレジー編~
そして放課後……。
ついにやってきた決戦の時。
緊張することなどめったにない私だが、この時ばかりはガチガチに緊張していた。
「お前、大丈夫か?
なんか顔色悪いぞ?」
と俺様な遥に言わしめるほど。
いや、だってね、テレビだよ?
全国ネットだよ?
しかも生放送だよ?
緊張しないほうがおかしくないですか?
飄々として今から鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気の清龍を見て、ムカつく。
だいたい、あの人はいったい何なんだ?
あえてスルーしてたけど、ずっと無言で何も話してくれないかと思えばいきなりハイテンションで説教し始めるし……。
我慢できなくなって紫水に聞くと、
「ああ、セイね。
あいつ気分屋だから。
でもまぁ、あいつから話しかけてきたってことは案外、お前気に入られてんじゃないの。
あいつ、気に入らない人間には極力話しかけないから」
と答えてくれた。
ふ~ん……。