私こそ光る☆君 ~エレジー編~
華桜学園登校初日。
「「「きゃー、光くんよー!!
こっち向いて~」」」
早くも揉みくちゃにされました。
やっとのことでファンの女の子たちを巻き、理事長の部屋の前までたどり着いた。
コンコンッ。
装飾の美しい扉を遠慮がちにノックする。
「はい、どうぞ」
『失礼します』
扉を開けると、めちゃくちゃ広い部屋の奥に理事長らしい、いかめしい顔つきをしたおじいさんが座っていた。
「やあ、君が紅月光くんだね?」
『はい、はじめまして』
緊張気味に挨拶すると、
「いいんだよ、そんなにかしこまらなくても」
と、優しく声をかけてくれた。
良かった~。
見た目はキツそうだけど、思ったよりいい人みたい。