私こそ光る☆君 ~エレジー編~
自分で頬をビシビシ叩いて気合を入れると、意を決して教室に足を踏み込んだ。




シーーーーーン。




少しざわついていた室内が急に静かになった。

体中に突き刺さる視線が痛い。




「じゃあ光くん、一応簡単な自己紹介をしてもらえるかしらv」


相変わらず、ハートマークを飛ばしながら言う先生の言葉に対して若干、女子生徒たちの目がキラッと光った気がした。



『あ、はい。

このあいだレインガーデンに入った紅月光です。

みんな、よろしく☆』



ニコリと微笑むとみんながほぅっとなった。


なんでみんなボーッとしてるんだろう?

なんか教室の空気がピンク色になったような……?
(どこまでも無自覚です)




「じゃあ、光くんは同じレインガーデンのメンバーの青樹くんと緑川くんのあいだの席でいいわね?」



『………えっ!!』



うそっ!!

清龍と愛しの由依もいたの?


教室を見渡すとこっちこっちという感じに由依が手を振ってくれた。



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