私こそ光る☆君 ~エレジー編~
仕事が全て終わると、志乃さんがいることを確認して事務所に向かった。
最初はパスを見せないと中に通してもらえなかったんだけど、今はそれなりに(本当はかなり)売れてきたこともあってすんなり顔パスで通してもらえて少し嬉しい。
社長室に志乃さんがいると言うのでエレベーターに乗り、最上階を目指す。
チーン。
軽い音がしてエレベーターの重い扉が開いた。
その瞬間、私が耳にしたのは……?
「なんて格好してんのよ!?」
という怒号とドカッ、バキッ、ペキンという音だった。
い、今の何?
あの声は……?
恐怖に震える体にムチを打って社長室の扉をたたく。
『し、失礼します』
うわずった声でそう言うと、ギュッと目をつぶって扉を開け放った。
ゆっくり、本当にゆっくり目を開けると予想通り、志乃さんに首をがっちりホールドされた高槻社長の姿があった。
志乃さんをこうまで不機嫌にさせた高槻社長の服装は……
うさちゃんの着ぐるみだった。
『し、志乃さん……』
「あら光くん、もうお仕事終わったの?
ずいぶん早いわね」
震える声でそうつぶやく私に志乃さんは何事もなかったかのようににっこり笑って近づいてきた。
最初はパスを見せないと中に通してもらえなかったんだけど、今はそれなりに(本当はかなり)売れてきたこともあってすんなり顔パスで通してもらえて少し嬉しい。
社長室に志乃さんがいると言うのでエレベーターに乗り、最上階を目指す。
チーン。
軽い音がしてエレベーターの重い扉が開いた。
その瞬間、私が耳にしたのは……?
「なんて格好してんのよ!?」
という怒号とドカッ、バキッ、ペキンという音だった。
い、今の何?
あの声は……?
恐怖に震える体にムチを打って社長室の扉をたたく。
『し、失礼します』
うわずった声でそう言うと、ギュッと目をつぶって扉を開け放った。
ゆっくり、本当にゆっくり目を開けると予想通り、志乃さんに首をがっちりホールドされた高槻社長の姿があった。
志乃さんをこうまで不機嫌にさせた高槻社長の服装は……
うさちゃんの着ぐるみだった。
『し、志乃さん……』
「あら光くん、もうお仕事終わったの?
ずいぶん早いわね」
震える声でそうつぶやく私に志乃さんは何事もなかったかのようににっこり笑って近づいてきた。