私こそ光る☆君 ~ｴﾚｼﾞｰ編~

思い切って中に足を踏み入れ、皆の前に姿をあらわすと、あたりが水を打ったように静かになった。



えっ……？

やっぱり変？



『うわっ!!』


心配になって、スカートの裾をヒラヒラとさせながら自分の姿をチェックしていると、後ろから誰かが抱き着いてきた。



「ヒカちゃん、すっごくかわいー☆」


『あ、ありがとう……//』



顔を真っ赤にしながら上げると驚きのあまり、目を大きく見開いた遥と目が合う。


慌てて目をそらし、それでもやっぱり遥の反応が気になって視線を戻すと遥は我に返り、ツカツカとこちらの方に歩み寄ってくる。


えっ、何!?

なんでこっち来るの～!?



胸がドキドキと早鐘を打つ。

遥が二人の目の前で立ち止まり、私の方に手を伸ばす。




ひっ……。



真剣なまなざしで私を見つめる遥の右手が頬の真横まで伸ばされた時、鼓動の早さが頂点に達した。


耐え切れず、ぎゅっと目をつぶる。




ガッシッ。


バサッ。


「イチャイチャすんな……」



エッ……？


背中に冷たい風が当たって身震いした。