私こそ光る☆君 ~エレジー編~
「……ふざけんなっ!!
演技ど素人のくせして俺じゃ不満だと?
ナメんじゃねぇっ!!」
胸倉をつかまれ、罵声を浴びせられる。
怖くなってビクッと震えたその時……?
「おい、アイドルが女の子の胸倉なんか掴んじゃダメだろ?
こんな可愛い子苛めんなよー」
えっ、監督?
今、私のこと女の子って……。
「監督、コイツ光ですよ?」
紫水が私を親指で指して言う
「……はっ!?
マジかっ!?
これが紅月光~!?
あ~あ、マジがっかりだわ。
あとで口説こうと思ったのに」
本気でへこんでいる様子の監督の発言にどっと笑いが起こる。
私ってこと気づいてなかったんかい!!
もう、バレたかと思ったじゃん。
ヒヤヒヤさせないでよね……。
って、あとで口説こうと思ったって何?
監督はやっぱり遊び人?