PRAY MACENARY
合流したAMに向くように二機のAMの頭部が動く。


「ぴったりだな佐良。

とりあえず、そっちのキャノン付いてるのに乗ってるのが白井。

赤いのが俺、舩坂だ。


とりあえず……。」

舩坂の機体が視線を外し、国境に向けられる。

「さっさとシゴトを終わらせるぞ。

そのあと歓迎会だ。」


舩坂機が向いた先にはきりだった岩山が立っている。恐らく今回の主戦場となる場所だろう。

「その仕事の説明をしろ、舩坂。
佐良。これから、 あの山の上に移動して敵機を迎え撃つ。

霧野から聞いてるだろうけど、敵も強行偵察までする気はないだろう。

敵機が射程内に入り次第、各機一斉射。

今までのパターンだとそれで撤退していく。」

白井がスラスラと原稿でも読んでいるかのように淡々と話す。

「質問がなけりゃ移動を開始するぞ。」

舩坂が白井の言を継いだ。

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