PRAY MACENARY
数分後。
3機は岩山の頂上付近にいた。
会敵予想時刻、数分前から機体に備え付けられたレーダーにも敵機の反応がでており、モニターにもその姿が微かに映り始めている。
「射撃用意。」
張り詰めた空気の中、
舩坂の号令で佐良機は左腕のガトリングガンを、白井機は両肩のキャノンとライフルを、舩坂機はマシンガンを構えた。
敵機も所々にある遮蔽物に身を隠しつつ接近してくる。
「当ててもいいけど、全滅はさせるなよ。
面倒なことに…。」
舩坂の言葉が止まった。
「……舩坂、どうした?」
白井のいぶかしげな声。
佐良もコクピットでモニターから目線を外さないまま、首をかしげ舩坂からの応答を待った。
「…………佐良。」
数秒の沈黙の後、舩坂は口を開いた。
「お前に任せる。」