PRAY MACENARY
「は?」

「勿論、危なくなりそうならサポートはする。

とりあえず、腕試しってとこだな。」

舩坂はそう言いながらマシンガンの銃口を下ろした。

「何を言っている、舩坂。」

少し呆れた白井の声は

「少しは真面目に仕事を」

とここまでで舩坂に遮られた。


「白井、現場の指揮権は誰にある?」

白井の脳裏にはニヤニヤとしている舩坂の顔が浮かんでいた。

…………。

「佐良、無理せず断っても構わないからな。」

白井はそう言い、射撃体制はそのままに佐良からの返答を待った。

「どうする?…新入り。」

舩坂の探るような問い。

「新入り」その単語に佐良は動かされた。

…………。

沈黙の間も敵機は接近してくる。
すでに遠距離支援にも使われる白井機のキャノンの射程には入っている。

「やらせてもらいます。」

佐良はそう答えると機体を一歩前へと進めた。
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