PRAY MACENARY
「ああ。」
霧野は椅子を引き立ち上がりながら言った。
「霧野だ。」
…霧野の言動の意図が読めず、佐良は首をかしげていた。
「私を呼ぶ時は霧野でいい。
敬称もいらない。間違ってもボスとは呼ばないでくれ。
あなた達にはそう呼ばれたくない。」
霧野はゆっくりと手を前に伸ばす。
伸ばされた手は握手を求める形で佐良の前で止まった。
「あらためてよろしく頼む。佐良。」
佐良はグローブ外し、握手に応じて言った。
「よろしくお願いします。霧野。」
佐良が握った霧野の手は、顔立ちや声から受ける冷たい印象とは違い、ほんのり暖かかった。
霧野は椅子を引き立ち上がりながら言った。
「霧野だ。」
…霧野の言動の意図が読めず、佐良は首をかしげていた。
「私を呼ぶ時は霧野でいい。
敬称もいらない。間違ってもボスとは呼ばないでくれ。
あなた達にはそう呼ばれたくない。」
霧野はゆっくりと手を前に伸ばす。
伸ばされた手は握手を求める形で佐良の前で止まった。
「あらためてよろしく頼む。佐良。」
佐良はグローブ外し、握手に応じて言った。
「よろしくお願いします。霧野。」
佐良が握った霧野の手は、顔立ちや声から受ける冷たい印象とは違い、ほんのり暖かかった。