PRAY MACENARY
「アキよ。よろしくね。新入りのお兄さん。」

佐良が声のした方に顔を向けると、長い黒髪を一本にまとめた女性が佐良の横に座っていた。

嫌味なくクスリと笑いながら名乗るアキはなんとなく、場違いな理知的な笑みを浮かべている。

「佐良…です。

……よろしく。」

佐良は少し困ったような笑みを浮かべ、空になったジョッキをテーブルに置いた。


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