PRAY MACENARY
「ようこそ。

傭兵会社 バラックへ。

待っていたわ。

佐良 秀司(さら しゅうじ)君。」

OFFICER ROOM と書かれた部屋の中、無機質な張りのある少女の声が静かに響く。

「この度は当社のAMパイロット採用面接に応募してもらってどうもありがとう。
採用面接…と言っても人出は不足しているから形だけのもの。

だから緊張しなくていいわ。」

少女はデスクの上の書類に目を通しながら告げる。

部屋の中にいるのは二人。

一人はデスクに座っている軍服に身を包んだ見た目は年の頃、15、6歳と思われるの少女。
淵無しの眼鏡、肩口で切り揃えられた髪、幼いながらも端正な顔立ちは少しキツ目の印象を相手に与える。


もう一人は少女に佐良 秀司と呼ばれた少年。黒のパンツにライダースジャケットというラフな恰好でこちらも見た目は年の頃15、6といったところだろう。

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