PRAY MACENARY
「時生はそちらに着きましたか…。」

「ええ。この度はご配慮いただきありがとうございます。」

OFICCER ROOM。薄暗い室内に霧野の無機質な声のみが響いている。

霧野が持っている受話器から流れてくる声は男にしては甲高い滑らかな声、おそらくは身分のいい男なのだろう。

「いえいえ。今までよくあの戦線をたった3機でもたせてくれました。

暫く前にそちらの戦線に数十機単位でAMが配備されたと聞いていましたのに…。

うまくやっているようですね。流石は霧野さん。いや、流石は漆黒の妖狐、と言ったところですか。」

「私の力量ではありません。

パイロットがよくやってくれていますので…。」

「そうそう、軍内でも評判はいいですよ。
貴女の会社。狼牙2機と爪狐1機、っと、少し前にもう一人増えたのでしたね。

どちらにせよ、貴女の会社には優秀なパイロットが揃っている…とね。」



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