花の咲く頃に

泣かないで




夜の彼はサングラスを外し、金色の瞳で私の事を見つめる。


怖いと思っていた事が嘘の様に、今は凄く綺麗に見える。


キラキラの金の瞳も、私より白い肌も、ライオンのたてがみの様なごわごわな髪も。

全てが愛しい。



必ず離れなければいけない事は分かっている。


分かっているからこそ、一日一日を大切にしたい。


別れの日を向かえても、決して後悔しない様に。


遠い星で暮らすあなたを応援出来る様に。





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