花の咲く頃に
約束
ひまわり畑からの帰り道。
私たちは来た時と同じ様に、手を繋いで歩いた。
車の通りも少なく、外灯がぽつんぽつんとしか無い様な薄暗い道だった。
「僕はもう一度生まれ変わるなら、地球に生まれたいな」
彼は突然話し出した。
「そして生まれ変わった美桜ともう一度会うんだ」
そう言う彼の顔は、なんだか楽しそうに見える。
「私も会いたい」
「そうでしょ?だからね、美桜……」
楽しそうに緩んでいた表情が、きゅっと引き締まる。