花の咲く頃に



夜、いつもより早く図書館に着いた。


というか、早く会いたくて気付いたら図書館に向かっていた。



図書館の入口を、開かないだろうなと思いながら押してみる。

予想通り開かない扉にがっかりした。


まだ来ていない。



その場に座り、空を眺めると月が少し欠けていた。


月日は確実に流れている。



そんな当たり前な事を思った。





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