花の咲く頃に



「女の子と話をしたって言っていた。明日も会いに行ってもいいか聞かれた」


ああ、そういえば。

私の居る時に来たいって言ってたっけ。


思い出して少し笑った。


そんな私を見てお父さんも微笑む。



「まさかその女の子が美桜だったとわね」

「久しぶりの再会が怒った顔だった」


「あぁ」

お父さんは再び頭の後ろを掻いた。


「あの時はすまなかった」

「もういいよ。お父さんの気持ちも分かる」





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