花の咲く頃に
目を開けると教室内の全員が、私の事を見ていた。
そして先生と目が合う。
「滝沢、授業中に寝るな」
「すみません…」
寝てたの私だけじゃなかったけどな。
「それと」
私、まだ何かした?
「外でお前を呼んでる奴がいる」
「滝沢美桜ー!」
……先生が呼んでたんじゃなかったんだ。
それより誰?
「ねぇ、あれって……」
窓側の子たちが何かをこそこそ話している。
「宇宙人……?」
ガタッ!!
その声に私は勢い良く立ち上がる。