僕ときみの秘密な隠れ家
「リン、どうしたの?」
下を向いて恥ずかしそうにしているリン
僕はきょとんとしてそれを見ている。
「…なんか、寂しかった…」
顔を赤くしてそんなことを
言うもんだから僕は心臓の高鳴りを感じた。
僕は持っていた包丁を
置いてリンのところへ歩み寄った。
下を向いているリンを
覗き込むように床に立てひざをついた。
「…リン、あんまりそんなこと
男の人に言うもんじゃないよ。
…特に大人の男には、」
意味がわかってないのか、
今度はリンがきょとんとする
「…襲われちゃうよ…って意味。」
リンの耳のすぐ側でこそっと言う。
僕はリンが顔を赤くするかと思ったが、
「いいよ、襲っても」
と、意外な答えが返ってきた。
内心、びっくりしたが
そこはポーカーフェイスで
「じゃ、夜の楽しみにとっとく。」
とだけ、いっておいた。