僕ときみの秘密な隠れ家
「そ、それはね…しょうがないのよ…
仕事だから……わかって?」
自分の旦那には嫌われても
娘には嫌われたくないって?
…馬鹿じゃん。
「ま、どうでもいいけど。」
その言葉にお母さんが
ほっとしたのがわかった。
「あ、そうだ。
高校生になったらこの家、出てくから」
お母さんの目が涙で揺れるのがわかった。
「…この家が…嫌いなの?」
「当たり前じゃん。
いるだけで息が詰まりそう。」
はーっと溜息をついて
あたしは自室へと逃げ込んだ。