僕ときみの秘密な隠れ家






「あ、起きた?」


「……?」




寝起きなので思考がうまく回らないらしい。





「大丈夫?どこか痛いところはない?」


「…大丈夫…」





ゾクリとした…
彼女の声もまた、怖いくらい美しいものだ。





「ここがどこかわかる?」



優しく問いかける僕に
彼女はううん、と首を振る。





「そっか、起きれる?」


今度はうん、と頷いたので
ゆっくりと手を引き起こした。




「なにか飲む?」


「…ミルクティー…」


「わかった、ちょっと待ってて」





彼女に微笑んで一旦部屋を出た。










< 7 / 85 >

この作品をシェア

pagetop