大好きっ!!
さて、少し状況を説明しましょうか。

今あたしたちは校庭のベンチにいます。

楽しい、昼休みです。ってか、そのはずです。

雄は不機嫌、あたしはおろおろ…

怖いよー…

plllllll…

「悪ぃ、ちょっと」

「うん、どーぞ」

「ねぇ、…くれないの?」

電話口から聞こえたのは女の子の声。

「会う…お前…好き…んだよ!!」

雄は相当怒ってる。

「……が、どうなっても知らないわよ?」

「…には手を出すな!!」

ケンカしてるようで、違うような。

とぎれとぎれにしか聞こえない。

あたしは耳を澄ましたけど、雄がこっちむいたからやめた。

「…」

「…ッッ!」

聞こえたのは、ほんのちょっと。

もしかして…

あたし…

雄に…
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