大好きっ!!

その人は、突然現れた。

いつものように、手をつないで寄り道中。

「あぁ~雄くぅん☆」

「…っ、あいつに何言われても気にすんなよ、行くぞ」

「雄くんっ♪あぁっ、もしかして彼女サン?」

「俺の彼女。」

「やーん、かわいい~☆」

「どうも」

なんか話してる内容だけだとほのぼのだけど

とにかく怖い。

だって、

二人の間に火花が見えるくらいだから。

もっと正確に言うと、

女の子のほうからは❤光線で、雄が火花飛ばしてる感じだけど…

「あ、名前教えとくね?」

「あ、はいっ」

「私、師田 くるみって言います☆くるみんって呼んでね?」

「あたし、木田 桜音って言います!」

「よろしくね、桜音ちゃん♪」

「じゃ、行くぞ、桜音」

「うん、じゃぁね、くるみん♪」

「ばいばーい」


桜音は知らなかった。

くるみがものすごい形相で桜音をにらんでいることを…
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