大好きっ!!



「ギャッ!」

「ぎゃっ、だってー!」

「あはははっ!」

今俺たちは何をやっているかというと…

つーか俺が一方的にされたんだけども…

桜音と城島はわざと物陰に隠れて俺を驚かせたのだ。

俺は前にも言ったようにお化け関係のものが嫌いだ。

〝怖い…〟

甘えた声でそういって桜音に抱きついたのをよぉーく覚えている。

今思い出すと顔が燃えそうなくらい恥ずかしい。

お化け屋敷は人間だって分かってるのに、やっぱり怖くて…

あー、カッコわりィ。


「あー、よく笑った。まどかちゃん、じゃ、教室行こう?」

「そうだね、私でもちょっと笑っちゃった^^」

「でしょでしょ!またやろー^^」

「あほかっ!」

「雄もおいで、一緒に行こう!」

桜音にそう言われると断れない。

俺もずいぶん弱いな…



もちろん、桜音だけに。

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