大好きっ!!
「あっ、このドラマって最近有名な泣けるやつじゃん!!あ、これ見てたわけ?お前ってこんなんで泣くようなやつには見えないんだけど…」

「……なの」

「え?」

「この物語のお母さん役の人はあたしのお母さんなの」

「うっそー!!?」

また涙があふれた。

「おいおいおいっ、なんで泣くっ!?」

あたしは全部話した。

お母さんがずっと仕事仕事で構ってくれなかったこと。

一回も遊んだこと、抱きしめられたことがないこと。

椎田は神妙な顔で聞いてくれた。

「…そっか、つらかったな」

「そんな優しい言葉をかけてくれるなんて思わなかった」

「お前、俺をなんだと思ってんだよっ?」

「あははッ☆」

「じゃ、ばいばい」

「うん、また明日♪」

椎田のおかげでなんか元気でてきた♪
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