大好きっ!!
はしゃぐ桜音を抑えながら俺の家へ向かった。

「ふぅ…」

とりあえず桜音を俺の部屋のソファーにおろして、俺は体温計を探しに行こうとした。

「雄~頭痛い…」

「待ってろ」

俺は救急箱を開けて体温計と熱冷ましのシートを取り出した。

おとなしくしてればいいが。

俺が部屋に戻ると桜音は案の定俺の中学の卒業アルバムをぱらぱら読んでいた。

「ぅおいっ!だからおとなしくしてろって!!」

「あはは~雄かわい~」

早くも桜音はオカシイ。

こいつは倒れるって言葉を知らないのか?


とりあえず、桜音に体温計を渡した。

「熱はかるの?なんで?」

「お前、今日射病になってる。気分悪そうだし…」

「うん、頭割れるかも…って言ったら心配してくれる?」

「そう言わなくても心配してるよ…」

「なんで?」
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