大好きっ!!
気がつくとあたりは茜色に染まろうとしていた。

「そろそろ帰ろっか♪」

「あぁ、行くぞ」

桜音の手を引っ張って戻る。

さっきより軽い。

「桜音?」

返事はない。

「桜音!?桜音ッ!?」

まさか、おぼれた…?

まさかっ!そんなわけ…!

俺は潜ってみた。



桜音は無邪気にも青い魚とたわむれている。

…浮いてるんだからそりゃあ軽いよな。

心配して損した。



でも、ホントにおぼれてたらどうしようかって不安になった。
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