大好きっ!!

昼休み。

あたしはまどかちゃんとお弁当を食べようと屋上へ向かった。

「きゃぁぁ~!!!」

えっ!?なにっ!?

まどかちゃんも不思議そうな顔をしている。

「じゅんぺーくーん!!」

じゅんぺい…あっ、今日の!!

「みんなっ、ありがとう♪僕お菓子大好きだから嬉しい♪」

あたしは違和感を覚えた。

あっ…!

大阪弁じゃない…?

「きゃぁ~私のも食べてぇ~!!!」

「うんっ、もらうよ!ありがとう♪」

やっぱり。

そして、淳平君はあたしを見つけると笑顔で走ってきた。

「桜音ちゃん!!来てくれたん?ありがとう!」

あれっ、大阪弁…

「ねぇ、あなた、さっきは標準語だったけどどうして?」

まどかちゃんっ!!ちょ、直球すぎだよッ!!

淳平君はちょっと困ったような顔をして、

「あぁ、あれは……やっぱりなんでもない♪」

といった。

「ねぇ、ちゃんと答えて?じゃないと桜音ちゃんには近寄らせないわ。」

まどかちゃん…!!

ありがとうっっ!!!!

「ホンマでっか~」

ははっ、と困ったように笑った淳平君。

可愛いけど…なんか黒い。いや、笑顔が。

「ごまかさないで。」

でも、まどかちゃんも怖い…

ってか、なんでそこにこだわるの?

あたしが楽天的すぎちゃったりッ!?

にゃはは~☆

「まどかぁ~ええやん、かんべんしてーな~」

まっ、まどかっ!?

あたしでさえ『まどかちゃん』なのに…!

ていうか、まどかちゃんって男子に『まどか』って呼ばせるんだ…



なんだか、一波乱ありそうですっ(-_-;)

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