愛恋
「何だかんだ、あたし達の代問題生徒多かったかも」
苦笑いしながら、祥ちゃんは言った。
「今の生徒でそういう人いないの?」
興味本位で聞いてみた。
「あー、小野とか?」
少し考える素振りをして、その名前を祥ちゃんは口にした。
「おの?その人何年生?」
「桂子が入学したら3年…だね~」
最上級生。
「かっこいい?」
「まぁまぁ…?」
またそう言って笑う。
「ふ~ん」
はっきり言って、期待してなかった。
姉の話で聞いていた、ヤンキーははっきり言ってカッコよくなかったし。
ヤンキーなんて、所詮かっこつけてるだけなんだと。
その後、祥ちゃんとまた色んな話をして、11時近く寝た。
4月4日の夜。
後、4日後に入学式だ。