年下男子♂
一目惚れ


ガラッ―…!


私は勢い良く自分の部屋の窓を開けた。


「はあ〜〜やっぱ朝は気持ちいいね〜〜」


手を上に伸ばしいつものように独り言。


私の名前は夏川愛理!


一ヵ月前に待ちに待った中学生になったんだ!


クラスにはもう馴染めて、友達もそこそこできた。


中学ってやっぱ思った通り楽しい。


今日から5月。


5月から部活の体験入部や本格的に授業が始まる。


とっても楽しみだ。


バシッ


私が1人でニヤニヤ笑っていると誰かに頭を叩かれた。



どうせ、こんなことするのはアイツしかいない。

「ちょっと!頭なんか叩いてこないでよ!」


私は振り返って怒鳴った。

「姉ちゃん1人でニヤニヤしてキモかったから殴ったんだよ〜!(笑)」



私をバカにするするような口調で彼は言った。


彼の名前は夏川智也。


智也は私の弟で、一ヵ月前に小6になった。



智也は超生意気で、偉そうで、悔しいけど頭がいい。


そんな智也が私は嫌いだ。

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