年下男子♂
2年後




「え?!本当?!」


「ああ!マジで!」


あれから2年が過ぎた。


私は中3。


裕也は中2。


私と裕也は毎日のように電話やメールのやりとりをしていた。



「本当に一週間後に戻ってこられるの?!」



「おお!更に愛理の家の近所らしいぜ!!」



受話器から裕也の明るい声が響いた。



「やったあああ〜〜〜!!」


私は足をバタバタさせた。





裕也と愛里沙が戻ってくるのだ。






この場所に―






私は電話を切ると智也のもとへ走った。



「智也智也!!大ニュース!!」


「何だよ」


智也は、私のバカみたいなテンションを見て不審そうな顔をした。



「裕也と愛里沙が戻ってくるの!!」



「マジで?!」



智也は一瞬驚いた顔をしたがすぐ満面の笑みを浮かべた。



「うん!本当!一週間後に!」



私は智也の方に身を乗り出した。



「よっしゃ!!姉ちゃんよかったな〜彼氏が帰ってくんじゃん」



智也はニヤニヤ笑った。



「そうなのよ〜〜…って恥ずかしいじゃん!!」



実はわけあって、裕也とのことは智也、由香、愛里沙には知られている。

< 100 / 114 >

この作品をシェア

pagetop