年下男子♂
2年後
「え?!本当?!」
「ああ!マジで!」
あれから2年が過ぎた。
私は中3。
裕也は中2。
私と裕也は毎日のように電話やメールのやりとりをしていた。
「本当に一週間後に戻ってこられるの?!」
「おお!更に愛理の家の近所らしいぜ!!」
受話器から裕也の明るい声が響いた。
「やったあああ〜〜〜!!」
私は足をバタバタさせた。
裕也と愛里沙が戻ってくるのだ。
この場所に―
私は電話を切ると智也のもとへ走った。
「智也智也!!大ニュース!!」
「何だよ」
智也は、私のバカみたいなテンションを見て不審そうな顔をした。
「裕也と愛里沙が戻ってくるの!!」
「マジで?!」
智也は一瞬驚いた顔をしたがすぐ満面の笑みを浮かべた。
「うん!本当!一週間後に!」
私は智也の方に身を乗り出した。
「よっしゃ!!姉ちゃんよかったな〜彼氏が帰ってくんじゃん」
智也はニヤニヤ笑った。
「そうなのよ〜〜…って恥ずかしいじゃん!!」
実はわけあって、裕也とのことは智也、由香、愛里沙には知られている。