年下男子♂
私の顔は、どんどん真っ赤なりんごのようになっていった。
私は智也の友達と目を合わせないようにジュースを手渡した。
「智也の姉ちゃんありがとうございまーす♪あ、俺「高木裕也」って言います♪」
智也の友達…裕也はジュースを受け取り頬笑んだ。
高木裕也くん…って言うんだ。
笑った顔すごい可愛いな。
…あ、私もなんか言わなきゃ!!
私は決して目を合わせず言った。
「ゆ…裕也くんか…よ…よろしくね!わ…私は夏川愛理って言うんだ…!」
緊張のせいで何度も噛んでしまった。
「じゃあ愛理先輩って呼びますね!これからよろしくお願いします☆☆☆」
「う、うん…よろしくね!」
そして裕也は私の方に手を伸ばしてきた。
えー…!
握手なんて恥ずかしいよー!
更に手汗ばんでるし…。
でもしないとおかしいよね…。
私はゆっくり裕也の方に手を伸ばした。
ギュッ
そして裕也は優しく手を握ってきた。
やばいやばい!!
私絶対顔真っ赤だよ…!
顔が熱い。
まるで熱でもあるのかというくらいに。
そして裕也の手が離れた。
はあー…
私は安心したように息を吐いた。