年下男子♂



「そ…そんなわけないじゃん!!あ、邪魔はしないから部屋で宿題してていい?」


私は部屋に入って盗み聞きしようと考えた。



「え〜…ま〜特別にいいよ!けど静かにしとけよ?」


よっしゃ♪


智也にOKもらえた〜☆


「はいはい♪」


つい笑顔になってしまう。

「なんでそんな上機嫌なんだよ…ま、いいや。早く入れよ」



私は部屋に入った。


「裕也、悪いけど姉ちゃん自分の机で宿題するからよろしく。まあ気にしないでいいから」



智也は裕也に手を合わせた。



「あーいいよいいよ別に」


裕也は頬笑んだ。


やっぱ笑顔はとても可愛い。


私は自分の机に座り智也は裕也がいる机に向かった。


私は怪しまれないよう
てきとうにノートを取り出した。



シャーペンを手に持つ。



そして、てきとうに何か書いているフリをした。



「あ、さっきの続きだけど〜…」


智也が口を開いた。


私の手の動きが止まった。

こっそり振り返り話を聞くことにした。



「裕也って初恋まだなんだな!俺も(笑)でも裕也何人もの女子にコクられてるだろ?絶対」



「うん〜。6年になってから8人くらいの女子にコクられた」



「はああ?!ありえね!まだ6年生になってからたった一ヵ月しか経ってねえのに!で全員振ったのか??」



智也はかなり驚いている。

私も声を上げそうになってしまうほど驚いた。


1ヵ月に8人なんてありえない。



こりゃ私のライバルはかなり多いみたいだ。



「あたりめえだろ。」


裕也は真顔で言った。


さすがモテモテ男子。


女子に告白されて、「振る」なんてもう慣れているのだろう。


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