年下男子♂
「え…………」
なんで……?
最近…好きな人できたのかな……。
「最近好きなやつできたんだ…。初恋だよ」
やっぱり………
裕也の顔は赤くなっていた。
初めて見た。
裕也くんが顔を赤くしてるとこ。
誰なんだろう…。
好きな人って…。
そういえば前に裕也くん
「好きなやつを彼女にする」って言ってた―…
どうしよう―…
裕也くんがその子に告白したりしたら――…
だって裕也くんイケメンだもん――……
絶対OKするよね…
そんなの嫌だ!!!
「そ……そうなんだ……」
私は元気のない返事をした。
誰なの?
そんなこと聞けなかった。
「あ…うん…ま、そんな話どうでもいいか……俺今日は帰るな…!」
裕也は慌てて帰っていった。
「あれ?いつのまに裕也帰ってんだよ!!」
智也はマンガを一冊全部読み終わって顔を上げた。
裕也がいなくなったことに今更気付いたようだ。
「もう帰るって言って帰ったよ。」
私は智也にそう言った。