年下男子♂
「いつのまに……」
智也は不機嫌そうな顔をした。
「あのさ……裕也くんさ、最近好きな人できたらしいんだけど…智也…知らない?」
気付けば私は智也にそんなことを聞いていた。
「あー俺裕也からそのこと相談受けてるから知ってるよ」
智也からそんな返事が返ってきた。
嘘!!!!
「誰?!誰?!」
つい智也の方に身を乗り出してしまっていた。
「裕也に秘密にしてって言われてるから無理。てか何でそんなこと気になんの?」
「え……いや…何となく…」
私は口籠もった。
「まさか……裕也のこと好きなの??」
図星だった。
「は?!そんなわけないでしょ?!」
声が裏返ってしまった。
やばい怪しまれちゃう…。
「なんか怪しー。まあいいけど」
そして智也は他のマンガを取り出して読み始めた。
ホッ…。
安心したー