年下男子♂
そして、歯磨きをすませた。
「いってきます!」
私は誰もいない家に一声かけて外へ出た。
もう家に誰もいないのには理由がある。
私の家にはお父さんがいない。
色々あって一年前にお母さんと離婚したのだ。
それからお母さんの収入だけで生活しないといけなくなりお母さんは朝早くから夜遅くまで仕事をするようになった。
なのでお母さんとは遅くまで起きていたときか早起きしたときくらいしか会話ができなくなった。
今日くらいの時間に起きてももう仕事へ行っている。
朝ご飯はいつも決まって食パンかシリアルだ。
夜ご飯は私が作っている。
家事は私と智也で分担して行っている。
お母さんにあまり会えないのは最初の頃はさみしかった。
だが今はもう慣れてしまった。
それに智也もいるわけだから私がしっかりしなくてはいけないし。